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現在、身近な生活用品から木材、とりわけ国産材の利用が減少している状況にあることから、木材に触れ・感じる機会についても少なくなっている。
このため、まずは自然素材としての木材の有する「暖かさ」「やさしさ」に代表されるような感覚的な木材の良さについての認識を、大人の押し付けでなく、五感を通じた楽しい活動を通じて持つことが重要である。これにより、体験者、特に子供たちには「木材が好き」「木材と仲良くしたい」といった気持ちが醸成され、木材の良さを体感的に理解した人間が育まれる。このことは、一緒に体験する友人や親、場合によってはその場で初めて出合った人とその気持ちを共感することによって、より深まっていく。
また、活動を通じて、「木ってなに?」「どうしてこんな匂いがするの?」といった、様々なものに好奇心を持つ人間が育まれる。
このような子供たちが楽しい時間を誰かと共感した体験は、将来、地域の森林や木材について気づくきっかけが得られる。 |
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・木材の良さを体感的に理解する人間
・様々なものに好奇心を持つ人間 |
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・木製遊具・おもちゃ
・木で囲まれた環境(住環境)
・生活用品での木製品
・古い建築物 等
※これらの活動は、年齢層ごとに考える必要がある。 |
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本活動を進めるに当たっては、五感の中でも、普段、あまり意識されることのない、触角や嗅覚を働かせることで、意識に残る活動となるように工夫することや、対象範囲を母親が木製品を使うことによる胎教までをその対象とすることも大切である。
また、対象者は幼児等の若齢層を中心とした木材に特段の関心の無い人となることが想定されるため、解説的な活動の導入は困難であると思われる。各年齢層に応じた活動内容とし、体験者に良い印象を与える、楽しい活動となるような工夫が必要とされる。 |
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